介護職は人手不足が問題視されていますが、異業種から介護業界の仕事に転職した人はたくさんいます。困っている高齢者や介護で疲れている家族に手を差し伸べられ、そして笑顔でありがとうと言って喜んでもらえる仕事にはやりがいがとても感じられるからです。しかし他業種から介護業界に転職した人の中には、想像していた世界と全く違っていて「こんなはずじゃなかった」と後悔している人も多いようです。
例えば給料の面では、安くなると思っていたけどここまで安いとは思わなかったという声があります。全くの未経験の人が資格を取って介護施設で働くと、最初は研修期間などで給料は低くなり、ベテラン介護職員と格差があるのは技術や経験の面から比較しても当然です。また、長年専業主婦だった人などブランクのある方が仕事に復帰するのに介護業界を選ぶと、パソコンを使う仕事が意外と多いことに気づきます。介護業界でも定期的に提出する書類の作成やシフトに関する事、大切な仕事上の情報はパソコンで管理するからです。パソコンやタブレットなどICTと呼ばれるものを活用している介護の現場は多く、人手不足にも一役買っています。そのため、ICTを活用した介護についても知っておくと安心です。
また、研修で習った排泄介助の技術などが通用しない事にも戸惑いを感じます。介護される人はそれぞれ状態が違うので、その人の体や病状に合わせた介護を提供しなくてはいけません。慣れるまではその違いが判断できず、失敗を繰り返すこともあります。介護職は辛いことも多いかと思いますが、最初の失敗程度で諦めず、勉強を続けることが大切なのです。
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